紫外線とはいったいどんな性質を持っているのか?
気になっている人も多いと思います。
例えば、
紫外線は、曇りの日でも快晴に比べ60%ほど降り注いでいる。
こう言われてます。
曇りの日は光が差し込んでいなくても、このくらいの量が降り注いでいるというのは、驚きですよね。
こういった性質の他にも、いろんな特徴があったりします。
そんな紫外線とはどんな性質や種類があるのか、また赤外線との違いやその日の紫外線情報、予報など、紫外線自体のことについてまとめました。
紫外線とはどんな性質があるの?
紫外線とは太陽光線の中の一つ
紫外線とは地表に降り注ぐ太陽光線に含まれています。
私たちの目に見えているのは「可視光線」で、その他には
- 赤外線
- 紫外線
- X線
- ガンマ線
これらが主な光線となっています。
その中の紫外線ですが、私たちが気を付けている理由は、紫外線によって日焼けしてシミやシワの原因になったり、皮膚がんや紫外線アレルギーなどの病気が怖いからですよね。
そんな紫外線には3種類の紫外線があります。
紫外線とは3種類ある。
聞いたことがあるかもしれませんが、この紫外線とは3種類あって、
- UV-A波
- UV-B波
- UV-C波
このように存在しています。
この中の「UV-C波」は地表には降り注いでいないと言われており、私たちが影響を受けるのは実質「UV-A波」と「UV-B波」の2種類となっています。
この2種類の紫外線が人体に影響を及ぼしているわけですが、それぞれに特徴があります。
UV-A波とは
UV-A波は、
しわ・たるみの原因になりやすい紫外線
このように言われています。
肌の奥深くの真皮まで到達し、肌に影響を及ぼすと考えられています。
また、このUV-A波が厄介なのは、
こんな性質を持っているのです。
だから、曇りの日でも雲をすり抜けて地表に届きやすいのですね。
また、ガラスなどもすり抜けるので、室内にいても注意が必要な紫外線だと考えられています。
UV-B波とは
UV-A波の紫外線とは違い、UV-B波は物質にさえぎられることも多いため、曇りの日には雲に吸収されやすくなっています。
皮膚が赤くなったり、ヒリヒリさせるような日焼けはUV-B波による影響です。
UV-B波は表皮層に対して強い影響がありますが、UV-A波のように真皮層のような皮膚の深い層にまでは届きません。
ただ、有害性はUV-A波の100~1000倍ほど強いと言われています。
このように紫外線の種類によって、体に対する影響が違ってくるのですね。
だから、このUV-B波の紫外線とは、
日焼けやシミ、ソバカスの原因になる。
このように言われています。
私たちが特に意識しているのは、実はUV-B波のほうだったのですね。
紫外線とは反射する。
この紫外線は、物質にあたると反射するという性質を持っています。
どういうことなのかというと、一番わかりやすいのが雪面。
「雪焼け」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。
この雪焼けとは、雪面で反射した紫外線によって日焼けを起こしてしまうことを指しています。
ということが考えられています。
つまり、通常降り注ぐ紫外線を100%とすると、雪面からの反射(80%)も加わって、
単純に考えるとこのようになります。
こちらの図を見てもらうと、全体がさらにわかりやすいですね。
環境省:「紫外線環境保健マニュアル」
第1章:紫外線とは
P17<図1-14 紫外線の反射と透過>を加工して作成
引用先URL
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full.pdf
ここで、日陰や室内の紫外線量の様子についても載せられています。
雪面の反射はかなり高いですし、砂浜も結構高いですよね。
例え日陰であっても、地面からの反射やすり抜けてくる紫外線によって、日向の50%ほどは影響を受けているようなんですね。
紫外線と赤外線の違いは?
赤外線とは3種類ある
太陽から降り注ぐ光線で、紫外線と同じく気になるのが赤外線です。
地球がこんなに暖かい気候なのも、赤外線による熱のおかげです。
赤外線はわれわれ人間をはじめ、地球上の生物や植物が生きて行くうえで無くてはなりませんよね。
その赤外線には波長によって
- 近赤外線
- 中赤外線
- 遠赤外線
この3種類に分類され、ストーブやこたつなどの熱源として利用されています。
近赤外線はリモコンなどの赤外線通信にも利用されていますね。
紫外線と赤外線の影響
紫外線は日焼けやシミ、しわやたるみなどの原因になる光でしたが、赤外線を浴びても日焼けはしません。
冬場、ストーブやこたつを使って日焼けしたなんてことはないですよね。
赤外線は熱を感じさせてくれる光なので、曇りの日や雨の日だと雲にさえぎられて熱を感じにくくなります。
だから、よく勘違いしやすいのが、
曇りの日だから紫外線の影響はない。
このように思いやすいのですね。
赤外線やUV-B波の紫外線は雲にさえぎられやすいので、熱も感じにくいし日焼けもしにくいでしょう。
ただ、UV-A波は雲もすり抜けて地表に届くため、肌の奥深くの真皮まで到達し、シワやたるみの原因として影響してるのですね。
見えない光だし、熱なども感じにくくなるので、どうしても油断してしまうのはそのためです。
その紫外線の「晴れの日」と「曇りの日」の違いについては、⇒【紫外線は曇りと天気が晴れの日とでどう変わる?日陰や室内では?】こちらで詳しくまとめています。
曇りの日は実際どのくらい紫外線が降り注いでいるのか?
というのがしっかりとわかる記事になっているので、ぜひご覧になって下さい。
今日の紫外線情報、予報など
晴れの日や曇りの日、また一日のうちの時間帯や季節によっても紫外線の量は大きく変わってきます。
そんな紫外線が厄介なのは、目に見えないところですよね。
それがある程度分かれば、
ということもわかってきます。
そんな紫外線の情報も、いろんなところで手に入れることができます。
実は、スマホのアプリなどでもこの紫外線情報を提供してくれるものもあります。
例えば、ネスレから提供されている【ネスレUV予報】というアプリ。
紫外線対策でシミ対策を。
ということで、外出時間や肌タイプを入力することで、その日のその人に応じたシミの発生危険度がわかるアプリです。
また、天気予報を見ることも大切ですね。
晴れの日や気温が高くなる日は、単純に紫外線量も多くなると想像しておいた方がいいでしょう。
あとがき
紫外線とはいったいどんな性質のものなのか。
その種類や赤外線との違い、その日の紫外線情報、予報など、紫外線自体のことについてまとめましたがいかがでしたか。
人体に様々な影響のある紫外線なので、将来のためにも十分注意したいところです。
でも、その一方で紫外線はビタミンDの生成には不可欠ですし、皮膚や細胞を活性化する働きがあり殺菌作用もあります。
あまり過剰に反応しすぎて、全く太陽の光を浴びないというのも危険です。
では、今回の紫外線とは、をまとめると
- いろんな物質をすり抜けやすい。
- しわ・たるみの原因になりやすい紫外線
- 物質にさえぎられる。
- 日焼けやシミ、ソバカスの原因になる。
- 地表には届きにくい。
紫外線は反射したり、物質をすり抜けるので赤外線の熱を感じにくくなる曇りの日も注意が必要。
こんな性質を持つ紫外線は、季節や時間帯によっても大きく違います。
年間の時期や時間帯による違いは、こちらの ⇒【紫外線の量は月別、年間でどのくらい?時間帯でどう変わる?】この記事で詳しくまとめてます。
紫外線情報も活用して役立てるなどして、紫外線から身を守る習慣を作ってみてくださいね。
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