花粉症と風邪の違いや見分け方はどうすればいいの?
花粉症にかかると鼻水や鼻詰まり、目のかゆみといった症状が代表的ですよね。
一方の風邪の症状にも鼻水や鼻詰まり、咳や熱などの症状が現れるので多少似ている部分もあると思います。
私も花粉症に初めてかかったときは、
と、後になってよく考えるとだんだんとわかったくらいなのですね。
こういう経験をずっとしていると、今では花粉症なのか風邪なのか、自分でわかるようになりました。
この花粉症と風邪の見分け方には、いくつか違う部分が見られます。
その違いについてや、花粉症と風邪を同時に併発することはあるのか、風邪薬で花粉症は治るのかなど、花粉症と風邪の違いについてまとめました。
花粉症と風邪の違いは何なの?
花粉症と風邪の違いは何なのか?
花粉症と風邪って症状の似ている部分があったり、花粉症に今までかかったことのない人ならけっこう迷うと思います。
そして、あとから「あれって花粉症だったんだな。」と、気づく時もあると思います。
この違いが難しい2つの症状ですが、それでもいくつか見分け方のポイントがあるのですね。
そこでまずは、花粉症と風邪の症状がどういうものなのか、一覧にしてまとめました。
花粉症と風邪の症状一覧
花粉症 | 風邪 | |
目 | 目がかゆい 涙が出る |
目のかすみ 目ヤニが出る 目が痛い |
鼻 | 鼻水が止まらない 鼻づまり クシャミが出る |
鼻水が出る 鼻づまり クシャミが出る |
喉・口 | のどが痛い 咳が出る |
のどが痛い 咳が出る タンが絡む |
その他 | 頭痛がする 発熱がある ボーっとする 眠気がする めまい 寒気がする 肌がかゆい |
発熱がある 頭痛がする 嘔吐 腹痛、下痢 悪寒 |
大きな症状の一覧としては、大体このようなことが当てはまると思います。
単純にこの表から違いを探すとすると、花粉症は目のかゆみに大きな特徴がありますね。
この表だけ比べると、鼻の症状には違いが無いように見えますが、実はここでも大きな違いがあります。
また、喉の痛みや咳なども似ているところはありますね。
ただ、大きく違うのは腹痛や下痢といった症状は、花粉症ではなかなか見られないでしょう。
ここは風邪と花粉症を見分けるうえで、大きなポイントとなりそうですね。
この一覧を見てわかることもたくさんありますが、これだけでは説明しきれないポイントもあるので、次はその「風邪と花粉症の見分け方」について触れていきましょう。
花粉症と風邪の見分け方は?
花粉症といえば鼻水や鼻詰まりが代表的ですが、風邪にもこの症状はありますよね。
とはいっても「風邪の鼻水」と「花粉症の鼻水」で違いがあるんですね。
それは『鼻水の状態やクシャミなどの頻度の違い』です。
個人差やその時の状態にもよりますが、花粉症の鼻水の状態で非常に多いのが、
これは特徴的だと思います。
風邪の場合は黄色のドロッとした鼻水が出ることも多いですが、花粉症の場合はサラサラのケースがほとんどだと思います。
花粉症の鼻水やクシャミは、出続けて止まらないくらいの時もよくあって、私も毎年悩まされる症状です。
この鼻水が、風邪との見分け方でわかりやすい点でしょう。
風邪にはない花粉症の目のかゆみ
さて、もう一つ特徴的なのが目のかゆみ。
風邪で目のかゆみを訴える人は少ないと思うので、違いを見分けるポイントでよく上がりますね。
花粉症の場合、この目のかゆみは代表的な症状で、一度出てくるとかなり激しいかゆみに襲われます。
また、継続的に続くことも多く、朝起きたときに目のかゆみを大きく感じたりする(*モーニングアタック)と、花粉症の可能性は高いと思います。
また、花粉症の場合はこの目のかゆみだけ出る場合も多く、家に帰って目薬したり顔を洗ったりすると落ち着いてくるなんてことも多いです。
喉の痛みや咳の違い
花粉症も風邪と同じようにのどが痛くなったり、咳が出たりすることがあります。
ただ、花粉症と風邪の違いでは、
- 風邪は喉、肺のあたりに違和感がある。
- 花粉症は、喉や口の中に違和感を感じる。
こんな違いがあると考えられています。
私も喉のあたりが痛いことに加えて、口の上顎あたりがかゆく感じることが多いです。
あと、風邪の場合は「痰(たん)」が絡んだような咳が出ることも多いですね。
ただ、花粉症が原因で黄色い痰が絡んだ咳が出ることもあるようです。
その場合、花粉症が原因のアレルギー気性管支炎や、蓄膿症(副鼻腔炎)だったなんてこともあるようですので、少しでも気になったら病院で診察してもらう方がいいと思います。
その他の見分け方
その他の症状として、
こういった共通する症状もあります。
ただ、花粉症にかかって腹痛や下痢、嘔吐といったところまではあまり聞いたことがありません。
ここは花粉症と風邪の違いで、ハッキリしているところではないでしょうか。
また、熱も花粉症で起こることがありますが、そこまで大きな体温になることは少ないようです。
目安となる体温は37.5度あたりといわれており、花粉症では38度になるような熱は考えにくいと言われています。
参考記事:花粉症なのに熱っぽいのはどうして?
風邪と花粉症に影響する要因
さて、風邪と花粉症の症状の違いでの見分け方をみてきましたが、これ以外でも、
これによっても風邪なのか花粉症なのかを見分けるポイントになります。
例えば花粉症の場合は、気候など環境によっても違いますよね。
花粉症は、風邪の強い日や晴れた日に感じやすいですが、雨の日はわりと落ち着きます。
風邪の場合だと、逆に雨の日の気圧などに影響されて悪化する場合も考えられます。
花粉症は夜など、部屋でリラックスしている時は治まる傾向にありますが、逆に風邪の場合は夜も症状がひどくなる場合も多いですよね。
そして、期間ですが風邪の場合は3~5日もあれば症状は落ち着くと思いますが、花粉症は花粉の飛散時期2~5月の間は継続して現れます。
このような環境や季節などの違いが、風邪と花粉症を見分けるポイントになると思うので参考にしてくださいね。
花粉症と風邪は同時に併発するの?
この花粉症と風邪ですが、同時に併発することはあるのでしょうか?
ただでさえしんどい花粉症に、風邪の症状が加わったりするととてもしんどい状態ですが、これも十分あると考えられています。
花粉症が先か風邪が先かどうかはわかりませんが、どちらにせよ風邪によって体力は落ちてしまいます。
そんな時はまず、体を休めないといけませんよね。
基本は風邪をひいた時のように、体を温かくしてゆっくり休むというのが基本になると思います。
その上で花粉症の原因である「花粉を体の周りに近づけない対策」が必要です。
例えば部屋の掃除をきちっとしたり(特にベッド周り)、空気清浄機、加湿器といったもので部屋をキレイにします。
これは風邪の症状にもいいと思います。
花粉症と風邪の併発の時の薬は?
花粉症と風邪を併発している場合、どちらも薬に頼るケースがありますよね。
ただ、風邪の場合は薬を飲んだからといって治まるというものではないため、基本的には体を休めるという対策をとった方が無難です。
特に風邪薬と花粉症の薬を同時に飲むことは、成分の重複があったり副作用の心配があったりなど危険です。
症状が苦しい場合は、病院に行って受診してもらうのが最もベストな選択ではないでしょうか。
安易に薬をいろいろ飲むことだけは避けたいですね。
花粉症と風邪:あとがき
花粉症と風邪の違いや見分け方はどうするのか。
同時に併発することはあるのかなど、二つの症状を見比べてみましたがいかがでしたか。
今回の話をまとめると
- 花粉症は目のかゆみが特徴的
- 花粉症の鼻水は透明でサラサラ
- 風邪の鼻水は黄色でドロッとしている場合がある。
- 喉や口の中の痛みに違いがある。
- 目のかゆみの有無
- 鼻水の状態やクシャミの連続度
- 花粉症で腹痛や下痢などは考えにくい。
- 花粉症の熱で38度までは考えにくい。
- 風邪は喉、肺のあたりに違和感がある。
- 花粉症は、喉や口の中に違和感を感じる。
- 時期や環境によっても見分けるポイントがある。
- 環境や季節、行動の違いでわかる部分もある。
- 花粉症と風邪が同時におこるケースもある。
- 薬の乱用は避ける
花粉症と風邪との違いは、似ている部分もあれば違う部分も多くあります。
どちらもかかりたくはないですが、もし併発してしまって辛い場合は病院で診察してもらう方が治りは早いと思います。
無理をして自己判断で薬を乱用するようなことは止めておきましょうね。
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