ワキガの人の悩みの一つに、
脇の部分の服の黄ばみ。
ということがありますが、一体この黄ばみができる理由は何なのでしょうか?
そしてその反対に、
「服の黄ばみ = ワキガ」ということが成り立つのか知りたい部分であるとも思います。
そこで、この黄ばみはワキガとどのような関係があるのか、また、ワキガの黄ばみの洗濯での落とし方など、気になるシミについて見ていきましょう。
ワキガだと服に黄ばみが出来るのはどうして?
ワキガの人の特徴として知っておきたいのは発生する原因についてです。
ワキガのあの独特な臭いは、脇にある汗腺(汗を放出する部分)のうちアポクリン線と呼ばれるところから出る汗が、皮膚の雑菌などによって酸化・分解されて出る仕組みになっています。
関連ページ>>ワキガの原因とは?遺伝?それとも食べ物やストレス?正解は何?
さて、このアポクリン腺から出る汗ですが、上の関連ページの中でもお伝えしているように、アンモニアやタンパク質、脂分などの物質が含まれている汗なのですね。
そして、その中には「リポフスチン」と呼ばれる色素成分も混ざっていることがわかっていて、それが服の黄ばみの原因になっていると考えられているのです。
だから、この服の黄ばみが普段から頻繁に起こってしまうような人は、ワキガの可能性があると考えられているので、ワキガかどうかのチェック項目の一つにもなっているほどです。
他にもワキガかどうか確かめるためのチェック項目はたくさんありますが、自宅でもワキガのチェックは簡単にできる方法があるので、こちらも是非ご覧になってください。
関連ページ>>自宅で簡単!ワキガのチェック方法のリストと病院の検査との違いは?
ただ、この黄ばみというのも個人差があって、薄くシミのようにできる人もいれば、濃く茶色っぽくなる人もいて様々なタイプがあるようです。
アポクリン線から出る汗には黄ばみの元になる成分が含まれているため、黄ばみが濃いとワキガの可能性が考えられます。
ただ「服の脇の黄ばみ = ワキガ」というように断定していいものか?
もしかしたら別の原因で服が黄ばんでいるのかもしれないとことも考えられます。
そして実は、この服にできる黄ばみには他にも理由があることがわかっています。
ワキガでなくても服に黄ばみは出来るの?
ワキガの人は服の脇の部分に黄ばみができやすいですが、黄ばみができたからワキガかというとそういうわけでもありません。
ワキガでなくても、汗がたくさん出たりお風呂に入っていなかったりすると服が黄ばむ場合もよくあります。
私たちの汗を出す器官にはアポクリン腺と呼ばれる部分と、普段の体温調節のために汗を出す器官の「エクリン腺」があります。
このエクリン腺から出る汗でも当然服はシミを作るわけですが、通常ならこの汗は色がついたシミにはなりにくいのです。
ただ、ずっとエアコンの元で生活していたり運動不足で血流が悪いなど何かしらの影響で、エクリン腺から出る汗の中に血液中の栄養分も一緒に分泌されることがあると考えられています。
血液には鉄分なども含まれているので、それがシミを作った際に色がついてしまう、黄ばみができるといったことに繋がっているようです。
他にも脇に制汗剤などを使っていると、それが汗と反応してシミを作る原因になっている事も考えられます。
このように、ワキガでなくても服に黄ばみを作る原因はいくつかあるのですね。
服の黄ばみでワキガかどうか知る方法
実は、ワキガの人が作る服の黄ばみとそうでない人が作る黄ばみには、「黄ばみの特徴の違い」があります。
実は、ワキガの人が作る服の黄ばみには、「境界線がはっきりしている。」といった特徴があって、ワキガじゃない人が作る服の黄ばみは「境界線がぼんやりしている。」といった特徴があります。
この違いを見分けることで、ワキガかどうか見分けるポイントのひとつとなっているのですね。
他には、ワキの部分だけが黄ばんでいたり、服の黄ばみの臭いがワキガのような臭いがするなら、ワキガの可能性が高くなってくることも考えられます。
ところであなたは
「ワキガってどういった臭いなのか?」
ご存知ですか。
実は、ワキガには人によって色々な臭いの感じ方があって、表現が一つだけではないんですね。
また、
- あなたの脇の臭いは、本当にワキガの臭いなのでしょうか?
- もしかしたらその臭いは、ワキガじゃないかもしれない。
ということも、自宅でもある程度チェックすることができます。
「どんな臭いなのか?」「どうやってワキガかどうかチェックするのか?」ということを知りたい人は、
関連ページ>>ワキガとはどんな臭いなの?種類や特徴と汗の臭いとの違いは?
>>わきがが自分でわかる方法は?わからない人に気づかせるには?伝え方
こちらでわかりやすくまとめているので、是非ご覧になってくださいね。
服に出来たワキガの黄ばみの落とし方は?
このワキガによる黄ばみは、なかなか洗濯で落ちないので白い服が着れないといった悩みもあります。
だから
「このワキガの黄ばみを洗濯でしっかり落としたい。」
といった悩みも多く色々な落とし方が試されていますね。
ワキガの黄ばみは通常の汗でできる汗ジミのように簡単に落ちないので、漂白剤を使うことがほぼ必須の条件になっていますが、その中でも特に有効だと考えられる落とし方がいくつかあるのでまとめますね。
重曹を使った洗濯での落とし方
重曹は重炭酸ナトリウム(炭酸水素ナトリウム)という物質ですが、弱アルカリ性なので酸性の汚れを落とすのに適しています。
重曹はベーキングパウダーとして調理に使われたり、消化剤に使われたり、脱臭作用や洗浄作用から掃除などにも広く使われています。この重曹は油と混ざると親和性と親水性を併せ持つ石鹸の性質を発揮してくれます。ですので、皮脂汚れや臭いの分解に適しているのですね。
この重曹を1リットルの水(できれば40~45度のお湯)に大さじ1~2杯ほど入れ、よく溶かしたら黄ばんだ部分を2時間以上浸け置きしておくのです。
そしてそのあとは、普通に洗濯しましょう。
酸素系漂白剤を使った洗濯での落とし方
ワキガの黄ばみを洗濯で重曹よりも強力なのが酸素系漂白剤による落とし方です。
酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムと呼ばれるもので、水に溶けると活性酸素を出しその酸化力で汚れを落とします。
使い方は重曹の時と同じですが、使う時には服装の目立たない部分で色落ちしないかテストしてから使うようにしてください。
【あとがき】
このように重曹や酸素系漂白剤を使った洗濯でのワキガの黄ばみの落とし方をみてもらいましたが、そもそも黄ばみになる汗を服に吸収させない方法もあります。
例えば、インナーに汗の吸収パッドがついたものや、脇汗パッドなどを使って黄ばみの元を吸収させることが出来ます。
関連ページ>>脇汗パッドのおすすめは?繰り返しや直貼りのメリットとデメリット
ただ、こういった吸収パッドだけではワキガの臭いを抑えることは簡単ではないので、これにあわせてワキガ対策グッズを使うととても有効です。
関連ページ>>ワキガ対策商品で人気の物は?その口コミや市販グッズの効果は?
この2つの方法でワキガによる黄ばみや臭いの対策が出来ますし、2つ合わせると相乗効果で更に高い効果も期待できます。
是非参考にして、ワキガの悩みを和らげてくださいね。
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