ワキガとは、私たちがそう呼んでいるのにはやっぱり原因があって、一般的な汗臭いニオイとは全く別の意味を持っています。ワキガはただの汗臭さと混同されたり、病気だというように誤解されていることも多く、まだまだ日本では理解が浅いようです。
そこで今回は「ワキガのまとめ」として、さまざまな項目について見ていきたいと思います。
ワキガとは一体なに?
ワキガとは、私たちが大きく誤解していることの一つに、
「脇からの汗臭いニオイは全てワキガ」
こんな風に考えている方も多いはずです。
しかし、ワキガとはただの汗臭いといったニオイではなく、独特のニオイを放つもので、そのニオイの感じ方は人それぞれですがいろいろな表現がありますね。
例えば、ワキガとは
- 「鉛筆の芯のようなニオイ」
- 「香辛料のクミンのようなニオイ」
- 「玉ねぎのツンとした刺激臭」
こんなニオイの表現がされています。
関連ページ>>ワキガとはどんな臭いなの?種類や特徴と汗の臭いとの違いは?
ワキガとは病気ではなく体質
ワキガは独特なニオイを発するので、何かの病気が原因でこうなっていると思い込む方も多いようですが、ワキガとは体質の一つであって、ウイルスとか菌とかに感染するのとは意味が違います。
だから、
「ワキガとはうつる、感染する。」
この勘違いがよくされます。
体質の問題なので、ワキガが他の人にうつったりすることはないのです。でも、その臭いが何かの拍子で服にうつったりすることはあるので、それで感染したというような勘違いが生まれるケースも多いようですね。
関連ページ
欧米に比べ日本ではワキガ体質の人は少ない。
主に日本のワキガ事情についてまとめていますが、海外の特に欧米諸国では日本に比べワキガ体質の人はかなり多いことがわかっていて、欧米人の場合は人口のおよそ8割ほどはワキガ体質だと言われています。
それに対して日本では、およそ1割ほどだと言われています。
ワキガとはこのように、国によってかなり体質の違いが見受けられるのですが、実は男女の間でも、若干女性のほうがワキガになりやすい傾向があると考えられています。
これらについてはこちらの関連ページを見てもらうとわかりやすいと思います。
関連ページ>>日本人のワキガの人の割合は?外人は?男性と女性の違いは?
>>ワキガ対策で女性、男性、子供の場合で気をつけたいことは?
意外と自分では気づかないワキガの臭いとは?
そして不思議な事に、
- 「ワキガの臭いが自分ではわからない」
- 「自覚症状が全く無い」
という人が意外と多いこともわかっています。
だから、友達などに指摘されて、「初めて自分がワキガなのかも?」とわかるケースも少なくないようです。
どうして自分のニオイがわからないのかというのは、何となくあなたも経験されていることですが、、自分の部屋はある種独特なニオイがすると思いますし、他人の部屋でもそれを感じることはあると思います。
でも、一旦部屋に入ってしばらく過ごしていると、そのニオイは全く気にならなくなってきますよね。
これが自分の体でも起こっているというわけなんです。
ワキガのニオイは時に「スメルハラスメント」のような言い方で、一種の嫌がらせのように捉えられることもあります。だから、職場などではこのワキガの臭いが原因でまわりの人が仕事にならなかったり、体に不調をきたすケースもあって辛い悩みになっていることもあります。
本人にワキガの臭いを自覚させて、きちんと対策をとってもらうためにはきちんと伝えるしか無いのですが、その伝え方も注意しないと相手にも辛い思いをさせてしまうためにいろいろ難しい問題となっています。
その解決策としていくつかの例とともに、自分のにおいがわからない理由や自分で分かる方法などをこちらでまとめています。
関連ページ>>わきがが自分でわかる方法は?わからない人に気づかせるには?
>>ワキガの自覚ある人とない人がいるのはなぜ?自覚させるには?
ワキガの意味と、わきの臭いやわき汗などとの違い
ワキガとは汗臭いニオイだと思われている方も多いですが、原因が違うのでその意味も違います。
ワキガの原因は、アポクリン腺と呼ばれる汗を出す器官から出た汗に含まれる、タンパク質や脂分などが、皮膚の雑菌によって酸化・分解された時に発生するニオイです。
ただの汗臭いと感じるニオイは、汗を出す器官のうち体温調節などを担っているエクリン腺と呼ばれる器官から出た汗が、衣類に吸収されたり脇で熱がこもったりして発生するニオイです。
つまり、ワキガの臭いと汗臭いニオイとでは発生の原因が全く違うために、その意味も全く違ってくるということなのですね。エクリン腺とアポクリン腺の関係については、こちらのページに詳しくまとめているので是非ご覧になってもらえればと思います。
関連ページ>>アポクリン腺の場所や減らす方法は?エクリン腺との違いは?腋臭画像
ワキガの原因であるアポクリン腺の影響やその意味とは?
ワキガの原因となっているアポクリン腺の汗ですが、この汗は体のいろいろな部分で影響して来ることもわかっています。
その代表的なことに、
- 脇の部分が黄色くなる。
- 耳垢がネバネバする。
- 脇に白い粉がたまる。
こういった出来事は、実はワキガかどうかをチェックする方法としても確認のために使われていることで、ワキガの人でないとこういったことが起こらない(起こりにくい)からなんですね。
だから、こういったチェック項目に当てはまってしまうことは、ワキガ体質だという意味に近づくことなんですね
これらの項目の他にも、ワキガなのかどうか簡単にチェックできる項目があります。自宅ですぐにできるので、あなたもこちらのページを参考にして一度試してもらうと良いでしょう。
関連ページ>>自宅で簡単!ワキガのチェック方法のリストと病院の検査との違いは?
ワキガまとめ【原因と対策】
まとめとしてワキガとは汗臭いニオイといったこととは意味が違うので、その対策方法もだいぶ違ってきます。
根本的にワキガを治そうとするのであれば、ワキガの原因であるアポクリン腺を無くせば良いのですが、これは現在手術以外の方法はないとされています。
手術についてはいろんな方法があって、直接切って取り除く方法や、切らないでアポクリン腺を破壊するといった方法までさまざまです。ただ、それぞれにメリットとデメリットがあって、きちんと医師に相談してじっくり考えた上でどうするのか決めないといけません。
医師との相談や手術については、いろいろと知っておかないといけないことがたくさんあるので、それらをまとめた関連ページに目を通してもらえればと思います。
関連ページ>>ワキガの手術はどんな方法があるの?切らない事も可能?費用は?
ワキガ対策のまとめ「グッズ編」
手術をどうしようか考えるのは、重度のワキガの人や、とにかくなんとかしたいと考える人に限られると思いますが、ワキガの臭いが軽度だったり手術まではちょっと・・・、と考える人にとっては、普通は「ワキガ対策グッズ」などでケアしていくという方法が一般的です。
汗臭いニオイなら汗を抑える対策(制汗)を中心にすれば、わりとそのニオイも抑えられるし市販のものでも十分対応できると思います。
しかし、ワキガの場合は汗もそうですが、皮膚の雑菌を抑える(殺菌)必要もあるし、ワキガの臭いも抑える(消臭)必要があります。
つまり、ワキガ対策に求められるのは、
- 制汗作用
- 殺菌作用
- 消臭作用
この3つが特に大切だとされているのですね。
ただ、市販のデオドラントなどではこれらすべて満足の行く商品というのはなかなか無いでしょう。当然個人差があるので市販のものでも十分な人もいると思いますが、やっぱり満足のできる商品となると、ワキガ専用のグッズを使うのが一番です。
でも、一体どんなグッズを使って良いのかわからないといった声が多く、色んなサイトも参考に見てこられたと思います。
私も実際に色々使ってみましたが、結局今使っているのはほんの数種類だけです。
では、一体どのグッズが満足できるのか?
このワキガ専用グッズと市販のものを比較したり、ランキングにしてわかりやすくまとめて「あなたに合ったワキガ対策」が出来るようにしました。
色々と参考になることもあると思うので、まずは一度こちらのページをご覧になってあなたの今後のワキガ対策に役立てて下さい。
関連ページ>>ワキガ対策商品で人気の物は?その口コミや市販グッズの効果は?
ワキガ対策のまとめ「日常生活編」
さて、ワキガ対策グッズを使うことはてっとり早くあなたの気になる臭いを抑えることが期待できますが、やっぱりワキガのニオイを根本的に抑えていきたいという気持ちもあるでしょう。
ワキガの原因はアポクリン腺から出る汗ですが、そもそもの原因には「食生活の欧米化」というものが大きく関わっていて、それが近年のワキガ人口の増加や低年齢化につながっていると考えられています。
ワキガの原因には他にもストレスや、日常生活での生活習慣の乱れなども原因の一つだと考えられています。
関連ページ>>ワキガの原因は遺伝?それとも食べ物やストレス?正解は何?
では、
- 一体どんな食べ物がいけなかったのか?
- 逆に、どんな食べ物を食べていくようにすれば良いのか?
ということも気になることだと思いますので、それらについてはこちらのページでワキガの治す方法としてのまとめをお伝えしています
関連ページ>>ワキガを治す方法と注目したい食べ物は?自力での治し方はあるの?
【あとがき】ワキガについて
ワキガの問題はとてもデリケートな問題で、自分の場合は対策に色々と大変なところがありますし、相手に伝えるときにも言い方によっては傷つけてしまうこともあります。
また、ワキガについては勘違いされていることも多かったりするので、周りからは嫌がられてしまうことも多いです。
それが自分の子供だったりすると、親としてはとても心配になると思いますし、どのように対応していいものか困ったりもするでしょう。ニオイの問題はとてもデリケートなので、直接伝えるのも難しいし、伝えられてもどうすれば良いのか困ってしまうと思います。
そんな時に、このサイトの中で何か解決の糸口になるものが見つかるといいですね。
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