ワキガの手術はどんな方法があるの?切らない事も可能?費用は?保険
ワキガを根本的に治したいと考えた時、
これが思い浮かびますよね。そこで、
- ワキガの手術方法にはどんなのがあるのか?
- 切らない手術はあるのか?
- 費用はいくらくらいかかるのか?
- 保険は適用されるのか?
手術というとちょっと怖いイメージがつきものですが、まずはこういった基本的な部分から見ていくことで全体を把握していきましょう。
Contents
ワキガの手術方法はどんなものが一般的なの?
ワキガの手術は
ですので、脇の下を切開して取り除いていくというのが大まかな流れです。
そのワキガの手術方法には、大きく分けて二つの手術法があります。
- 医師が直接目で見て取り除く(直視下手術法)
- 部位を見ずに機械などを通して取り除いていく(非直視下手術法)
この違いがあります。
この2つのワキガの手術方法の中でも何種類かあるので、それぞれについて説明していきます。
ワキガの原因は、
「アポクリン腺」
から出る汗が関係しているので、このアポクリン腺を取り除くというのが手術の大きな目的になります。
ワキガの原因は「遺伝」が大きく関係していますが、それ以外の生活習慣の乱れなどもワキガの臭いを強くしてしまうこともあります。
ワキガの原因については、こちらをご覧になってください。
関連ページ
直視下手術法とは?その種類と内容について
切除法
わき毛の生えている部分の皮膚を、長さ20cm 幅5cmほどの範囲を大きく切り取る方法です。
わき毛の生えている部分にアポクリン腺があるので、それを根こそぎとってしまおうという手術です。
ただ、わき毛の範囲が広いと対応できないことや、皮膚が突っ張ったり後遺症の可能性もあるということでデメリットも多く、一昔前に多かった手術方法で、今ではメジャーな方法ではありません。
剪除法(せんじょうほう)
切除法に変わって、今ではこの方法が主流となっています。
皮弁法とも呼ばれているワキガの手術方法で、実際に医師が直接アポクリン腺を目で確かめながら取り除いていく方法です。
ただ医師の技術や経験が左右する手術のようですね。
うまく取り除くことが出来れば、術後ワキガの悩みがきちんと解決できるケースも多い手術方法です。
問題はその技術の高い医師に出会えるかどうか。
非直視下手術法とは?その種類と内容について
吸引法
わきの下を1cmほど切開して、カニューレと呼ばれる細い管を使って、臭いの元であるアポクリン腺を掻き出しながら吸い取る、ほとんど切らないワキガの手術方法です。
「シェーバー法」や「クワドラカット法」などとも呼ばれる方法もこの中に含まれます。
もともと「脂肪吸引法」といって脂肪組織を吸い出す方法でしたが、これをワキガ手術の方法として使っているので、傷跡が小さく済んで術後の回復も早いのが特徴です。
ただ、剪除法のように確実にアポクリン腺が除去できない場合もあるので、納得のいく手術になるかどうか。
ただ、アポクリン腺は少なくとも数が減っているので、臭いは軽減されることが多いようです。
そしてさらに、この方法に高温を発生する器具を付け加えた「超音波吸引法」という方法もでてきました。
これで、さらに手術の成功率を高める工夫がされています。
ただ、熱を発生させるので火傷などのリスクがあります。
皮下組織削除法
イナバ式皮下組織削除法と呼ばれている方法が有名で、カミソリの刃がついた特殊な器具を1cmほどの小さな切開からさし込み、アポクリン腺やエクリン腺とわき毛の皮膚の裏側からまとめて削り取る方法です。
手術跡も小さくて済み、両方の汗腺を取り除くことでワキ汗自体が出にくくなるため、とても効果のある手術方法の一つと言われています。
こちらも剪除法と同じく、医師の技術や経験が必要になると言われています。
大きなくくりで見るとこのようなワキガ手術の方法があります。
全国のワキガの治療ができる美容外科やクリニックなどでは、すべてがこれらの手術に対応しているわけではありません。
そして、それぞれの場所で独自の治療方法なども用意されているので、あなたのワキガの重さや症状にあった方法が選ばれていくと思います。
ところであなたは
ご存知でしょうか。
実は、ワキガには人によって色々な臭いの感じ方があって、表現が一つだけではないんですね。
また、
- あなたは、本当にワキガなのか?
- もしかしたらその臭いは、ワキガじゃないかもしれない。
ということも、自宅でもある程度チェックすることができます。
⇒「どんな臭いなのか?」
⇒「どうやってワキガかどうかチェックするのか?」
ということを知りたい人は、
関連ページ>>ワキガとはどんな臭いなの?汗の臭いとの違いは?
>>自宅で簡単!ワキガのチェック方法とリスト
こちらでわかりやすくまとめているので、是非ご覧になってくださいね。
ワキガの手術で切らない方法もあるの?
吸引法などの場合は、ほとんど切らないといってもいいくらいの傷跡しか残らないのがメリットとしてあります。
他にも、「全く切らないワキガの手術」というのもありますね。
もはや、治療方法と言い換えたほうがいいような、アポクリン腺を除去する治療方法もいくつか用意されています。
その切らない手術(治療)方法の中で代表的な方法が、
ミラドライは患部に専用の機械を当ててマイクロ波を照射して、患部周辺の組織を傷つけないでアポクリン腺の機能を破壊する治療方法です。
これまでのワキガ手術のように切らない方法なので、身体への負担が少なく傷跡も残りにくいのが特徴です。
わかりやすく思い浮かべれるのは、
こんなイメージですね。
「ウルセラドライ」という方法もありますね。
これは超音波を照射して同じような効果を得ようとしているものです。
このような方法のほかにも、切らない治療には次のような手段が用意されています。
【ボトックス注射】ボトックスはたんぱく質の一種で交感神経の働きを弱め、汗の分泌量を抑える働きが期待でき、ワキガよりも汗に効果的とされる治療方法です。
【電気凝固法】エステなどで行われていた方法で、針を指して電気で毛根と一緒にアポクリン腺や皮脂腺を処理する治療方法です。ただ、元に戻ることが多く効果は確実ではありません。
このように切らない手術もありますが、
手術はちょっと怖いし、値段もかかるのでいきなり決断することは難しいですよね。
かと言って、
何もしないままではいけないなぁ。
と感じている人も多いでしょう。
そこで市販のワキガグッズや消臭スプレーを使ったりしている人も多いですが、きちんと効果が実感できているでしょうか?
ワキガ対策グッズについては私も色々試しましたが、市販のものよりも、専用で販売されているものを使った方がはるかに実感できました。
その中でも特によかったのが『クリアネオ』
どうしようか迷っている場合は、まずこういったグッズで対策してみるのも一つの方法だと思います。
また、こちらでは私が実際に使ってどうだったのかもまとめてるので、よかったら見て下さい。
関連ページ>>ワキガ対策商品で人気のクリアネオ!その口コミと他のグッズとの比較
ワキガの手術費用はいくらくらいかかるの?
最初に説明した剪除法による費用は保険の適用が可能です。
- 自由診療の場合は20万~40万円
- 保険診療の場合は4万~7万円程度(両わき)
こう見るとかなりの差があるので、保険診療が可能かどうか最初に確かめる必要がありますね。
このほかの手術方法についてもどのくらいの費用がかかるのかまとめました。
- 吸引法:10~20万円
- イナバ式皮下組織削除法:20~30万円
- ミラドライ(ウルセラドライ):30~35万円
- ボトックス注射:3~9万円
- 電気凝固法:3~8万円
- レーザー脱毛:7~15万円
*それぞれのクリニックによって費用に差があります。
保険適用されるかどうかの基準とは?
保険が適用されるかどうかは、
- 健康保険を扱っている病院・クリニック
- 健康保険で認められているワキガの手術(剪除法)を行っている
ということが前提として必要になります。
さらにここから、問診やガーゼテストなどの臭いチェック診察を通して保険が適応されるかどうかを医師が判断します。
だからまずは前提条件をクリアした上で、最終的には医師の判断で決まると考えておくといいでしょう。
保険の適用がされないからといっても、クリニック側は手術自体していないわけでなく自費診療で行っているところもあります。
そして、【直視下手術法】の剪除法以外のワキガの手術方法では保険適用はほとんどされないと考えておいたほうがいいでしょう。
ですので、これ以外の手術は自費診療となっているため基本的には数十万円ほどかかるケースがほとんどとなっています。
あとがき
ワキガの手術の方法は何種類かありますが、手術に踏み切るのは重度のワキガのときなどの場合になります。
軽度の人だったりすると、ワキガ対策グッズ(デオドラント剤)で臭いを抑えたり、ボトックス注射で汗の量を抑えたりする治療方法などが一般的ですね。
ただ、ワキガの臭いが気になるからといってすぐに手術というわけではなく、治療やカウンセリングを受けて相談した上でのことになると思います。
ワキガの手術には色々な方法がありますが、手術をしたからといって完璧に治るかどうかはまた難しい問題のようで、術後にさまざまな問題を抱えている方も少なくありません。
もし手術を受けると決心されるのであれば、後悔しないようにきちんと説明を受けて考えてから決断するようにしてくださいね。
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