多汗症の症状は、よく脇汗や手汗などとして現れることがよく耳にしますが、じつは顔にも現れるケースがあり、それを特に「顔面多汗症」と呼んでいます。
では、この顔の多汗症の治療や薬にはどのようなものがあるのか?また、それ以外にも効果的な対策はあるのか?
手汗や脇汗の多汗症のケースとも比べながら、顔面多汗症について見ていきましょう。
多汗症が顔に出たらどんな治療で治せるの?
多汗症が手足や脇に出た場合のことについてはこのサイトでも何度も触れていますが、主な治療には、
- 薬物療法
- 心理療法
- 手術
この3つの方法が考えられます。
そして、顔の多汗症の場合でもその治療方法にそこまで大きな違いはなく、このどれかで治療を始めていくことになると思います。
1.薬物療法
多汗症の症状が脇汗や手汗に現れた場合には、ボトックス注射で汗を抑える方法がありますが、顔にもボトックス注射で治療が行われる場合もあります。
ただ、ボトックス注射は脇や手足など、狭い範囲の汗の治療に向いているため、顔の場合は額や頭皮だけとか局所的な治療になることもあるようですし、また、病院によっては扱っていないケースも有るようです。
他には飲み薬や塗り薬が処方されるケースもあったり、漢方や精神安定剤などで治療が行われるケースもあります。
多汗症といってもその原因は様々あるので、「この薬だけで治療できる」といったように簡単なものではないのですね。
関連ページ>>多汗症が脇や顔、手足に現れる原因は何なの?全身の場合は?
2.心理療法
多汗症の原因の1つには、日々の不安やストレスなど精神的なものからくる場合も多くあって、それを解消していく治療が進められるケースもあります。
3.手術
多汗症の症状がひどい場合には手術という選択肢もありますね。ただ、手術の場合には「代償性発汗」と呼ばれる後遺症が表れやすいのが知られています。
その、主な手術が胸腔鏡下交感神経節遮断術(ETS手術)という方法で、顔の汗を抑える代わりに他の部分からの汗が多くなってしまうといった後遺症ですね。
こういった部分もきちんと理解して受けないと、後で後悔するかもしれないので医師ときちんと相談する必要があります。
このように多汗症の症状が顔に出た場合の治療には、いくつかの方法がありますが、その中でもやはり薬で汗を抑えるということはよくあります。
では、いったいどんな薬が多汗症の治療で使われているのかを見ていきましょう。
多汗症が顔に出たらどんな薬で治せるの?
顔だけに限らず、多汗症の症状を抑えるための薬で主に使われているのが、
- 塗り薬:塩化アルミニウム液
- 飲み薬:臭化プロバンテリン(プロバンサイン)
最初はこれらの薬で経過を見る事が多いようです。
ただ、どちらも副作用が強く出る場合があるので、きちんと医師の説明を聞いた上で使用していかないといけません。
心理療法の治療の場合
多汗症の原因には「精神的なもの」が関わっていることも多いとお伝えしたのですが、つねに緊張状態にあったり、不安感が強かったり、ストレスにずっと悩まされていたりすると、交感神経に何らかの刺激が加わって、汗が止まらなくなってしまうケースも多いようです。
そんな場合には、その不安感や緊張など、精神的に落ち着く必要があるので、心療内科などで次のような薬が処方されます。
- デパス
- マイナートランキライザー
- トフィソパム
これらは一部ですが、あなたの症状や病院によって処方される薬も変わってくると思います。
多汗症を根本的に治していこうとしたら、心の問題や日々の生活など色々なところを改善していかないと行けないケースもあるので、じっくりと付き合っていきながら治療していくことも必要になる場合もあります。
病気が原因の多汗症の場合
実は、他にも病気が原因で汗が大量に出るといったこともあります。
甲状腺機能亢進症や糖尿病と言った病気がその代表的なものですが、少し動いただけで汗が大量に出ることもあり、何もしていないのに脈が異常に早かったり、体重がどんどん減っていったりしたら、なにかおかしいと感じ取って下さい。
そういった病気に対しては、上のような多汗症の薬ではなくて、病気を治すための薬が必要になるので、きちんと医師に診断してもらった上でそれぞれの治療薬を処方してもらう形になるでしょう。
顔の多汗症対策にはどんな方法があるの?
顔の多汗症対策には、上で見てもらったように、
病院を受診する。
ということが最も早く、いろんな情報を得ることができるので、迷っていたらまずは病院に行ってみることをオススメします。
またそれ以外では、家で自分でできることにもたくさんあります。
生活習慣の改善
じつは、生活習慣の乱れも多汗症の原因の1つだと考えられていて、偏った食生活や飲酒喫煙が多い、睡眠不足、ストレスが溜まっている、運動不足などいろいろな要素が絡み合っている場合もあります。
多汗症の症状に対してもそうですが、こういった生活習慣の乱れは他の病気も引き起こしかねないので、普段から気をつけておきたい部分ではありますね。
市販の薬や汗対策のグッズを使う
病院でもらった薬だけじゃなくて、制汗剤などのグッズを使って対策をしていくことも大切なことですね。
脇汗や手汗の対策グッズについてはこのサイトでもいろいろなものをたくさん紹介させてもらいましたが、顔の場合には「サラフェ」という顔汗専用対策グッズが一番でしょうね。
サラフェは顔汗のために作られた制汗剤で、女性の場合でもメイクメイクの上からも塗れるので、とても使い勝手の良いグッズです。
また、大人はもちろんのこと子供も使えるように、肌に優しいクリームになっているので安心ですね。
あとがき
多汗症は顔に出たり、脇に出たりと人によってその場所が変わってきて、それぞれに対しての対策方法があります。
また汗もそうですが、臭いも気になる場合もあっていろんな悩みに広がりやすいですね。
もし他の場所でも汗や臭いの悩みがある場合には、その対策グッズもたくさんあるのでこちらのページも参考にして下さい。
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