私たちが普段気にする体臭の原因は、主に
- 汗や皮脂、雑菌などの汚れ
- 生活習慣の乱れ
- 臭いの出やすいようなファッション
このようなことが多くの理由となっています。
起きたばかりの布団や枕の臭いとか、他人に言われて自分の体臭に気づいたりするケースが多いですよね。
でも、体臭の原因には「病気」が関係している場合があります。
病気で体臭が出るとは一体どういうことなのか、不思議に思われるかもしれませんが、その体臭が病気のサインとなって現れているということ。
- では、その病気って一体何なのでしょうか?
- そして、病院で治療すればその体臭も治るのでしょうか?
今回は、体臭と病気の関係についてまとめました。
体臭が出る病気なんてあるの?
体臭が出る病気と聞いてピンと来ないかもしれませんが、体臭が出る病気というよりも、
- 病気が原因で特異的な体臭が出てしまう。
という方がわかりやすいかもしれませんね。
具体的にどういうことなのか、わかりやすい例が
「肝機能の低下」
特にお酒をよく飲む人などは、この肝機能の低下によって体臭が出てしまうといったケースが多いようです。
じつは、この肝機能の低下と体臭は関係が深いと考えられています。
肝臓は小腸から送られてきた栄養素を吸収する際に、ニオイ物質を分解して体の外に出してくれる働きがあるのですが、それが低下しているとうまく外に出せずに血液中に取り込んでしまいます。
それが全身にまわって、体臭となって現れるといった流れが生まれてしまいます。
肝機能の低下は体臭だけではなく口臭もひどくなる場合があって、ドブの臭い、排水溝や雑巾のような臭いがしてきたり、もっとひどいとアンモニア臭がして来るといった事態に。
他の病気では「腸機能の低下」というのも同じような感じで、腸内で消化不良を起こして異常な発行をしてしまい、それが体臭となってしまったり便が異常に臭くなるなどに繋がることも。
このように、病気が原因で体臭が現れてしまう場合は、体臭をどうにかするということを考えるより「病気を治療することで体臭も改善されていく。」ということに問題をシフトさせないといけませんね。
どんな体臭が出たら病院に行った方がいいの?
普通、私たちが体臭と言ってイメージするのは、
- ムワッとした汗の臭い
- 酸っぱいようなツーンとする臭い
こんな表現が当てはまると思います。
ただ、病気が原因で出ている体臭は、肝機能の低下のところでも見てもらったように、
- ドブのような臭い。
- 排水溝や雑巾のような臭い。
- アンモニア臭
こんな表現がされています。
だから、普通の私たちがイメージする体臭とはちょっと違う臭いが感じられるのですね。こういったちょっと変わった体臭が感じられたら、まずは病院に行って診察してもらうのが一番でしょう。
この肝機能の低下以外にも、病気が原因で出る体臭にはそれぞれに特徴があって、例えば糖尿病の場合は、
- 甘酸っぱい、リンゴの腐ったようなニオイ
こういった特徴的な臭いがすると言われています。
普段私たちがイメージしている体臭とは違いますよね。
他の病気でも、こういった特徴的な臭いがそれぞれにあるようで、それらがどんな体臭をして感じられるのかをまとめてみました。
病気と体臭の特徴
- 肝機能の障害:ドブ、排水溝や雑巾のようなニオイ。アンモニア臭
- 糖尿病:甘酸っぱい、リンゴの腐ったようなニオイ
- 腎機能の障害:おしっこのようなニオイ
- 便秘:便の臭い
- 胃の障害(胃炎や胃・十二指腸潰瘍):卵の腐ったニオイ
- 副鼻腔炎(蓄膿症):腐ったニオイ
- 痛風:古いビールのニオイ
- トリメチルアミン尿症(魚臭症):魚の生ぐさいニオイ
- メープルシロップ尿症:メープルシロップのような甘いニオイ
- フェニルケトン尿症:カビのニオイ
このように色々な病気があって、それぞれに特徴的な臭いが発せられることがわかりますね。
また、こういった病気以外にも特徴的な体臭を発生させてしまう病気もあるようですので、身体に異常を感じたら病院で診察してもらうのがいいですね。
多汗症やワキガについて
体臭の原因としてなりやすいのが、多汗症やワキガと言った悩みもありますね。
多汗症のように汗が多いとそれだけ体臭の原因にもなるし、ワキガがきつい人はそれがそのまま体臭となって周りの人に受け止められます。
それぞれに原因があって、対策方法にも様々あります。
このサイトでも多汗症やワキガについて色々な視点からまとめているので、こちらの記事もあわせてご覧になって下さい。
関連ページ>>ワキガとは一体なに?その意味や知っておきたいことのまとめ
>>多汗症が脇や顔、手足に現れる原因は何なの?全身の場合は?
病気が原因の体臭は治療で治るの?
さて、上で見てもらったような様々な病気が体臭と深く関わっていることがわかりますね。
上でもちょっと触れましたが、こういう特徴的な体臭が出る場合は他の体の部分にも異常を感じられるケースがよくあります。
例えば、糖尿病などはわかりやすいと思いますが、糖尿病によって様々な合併症が出たりするのでそれで気づく場合も多いですよね。
身体に何か異常を感じたら、体臭を何とかするということではなくて病気の治療を優先させることが大切だと思います。
根本の病気をなんとか治療しないと、体臭もいつまでたっても改善されませんしね。
あとがき
実は体臭と病気には、このように深く関係があることが知ってもらえたのではないでしょうか。
やっぱり体臭がするというのは嫌なものですが、それが病気のせいだったらちょっと怖いですよね。
肝機能の低下などが原因だと、沈黙の臓器とも呼ばれている肝臓の異変には気づきにくいものですので、普段の健康診断といったものもこういう時に早期発見の役に立ってくれますよね。
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また、健康診断の流れとか料金なども確認できるので、受ける受けないは別にしても見ておくだけでどういったものか把握しやすいでしょう。
今回は病気と体臭について触れましたが、単純に体臭の原因やその対策について見ておきたい人はこちらをご覧になってくださいね。
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